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生活保護者は「無敵の人」なのか

生活保護

2ちゃんねるの元管理人であるひろゆき氏が2008年頃に自らのブログで名付けた「無敵の人」。

もちろん、この意味するところはスーパーマリオがスターを取っている状態の無敵ではなく、

「失うものがなにもない」というマイナスの意味での無敵ということである。

 

「失うものがなにもない」ということは「価値のあるものを持っていない」という

ようにも捕えられる。資産もない、助けてくれる人や頼れるところもない、そういった状況は

まさに生活保護を受けることができる条件に当てはまっている。

 

では、生活保護者は「無敵の人」なのだろうか。

 

生活保護は「自立を助長する制度」である。

生活保護を受けたからといって、何もしないで毎日家の中でテレビやゲームをして過ごしていいわけではない。

就労可能と判断された場合は、就職活動を行う。そして、継続的に就労ができるようになり、自立した生活ができるまで支援をしていく。

病気で働けないのであれば、働ける状態に治るまで病気の治療に専念し、回復傾向にあれば就労支援A型、B型からステップアップをし一般就労につなげる。

高齢で働けず、年金もないのであればボランティア活動やデイサービス等に通い日々の生きがいを見つける。

他にも様々な理由で保護を受けている方はいるとおもうが、必ず一人一人にケースワーカーが付き、援助方針を立てて、自立した生活ができるように支援を受ける。

その中で、自分自身の新たな価値を発見、発掘ができれば、満足のいく収入が得られず、自立が難しくとも「無敵の人」にはならないと考える。

 

そう、誰一人して「生活保護費を渡して、はいお終い」という状態にしてはいけないのだ。

 

今、ほとんどの市区町村でケースワーカーの数が不足している。ひどいところでは一人のケースワーカーで150件以上担当しているという話もある。

一人のケースワーカーが担当する基準数は大体80と言われているため、150という数字は到底そのすべてを満足にケースワークできるものではないのは容易に考えられる。

生活保護者を「無敵の人」にさせないためにも、ケースワーカーの適正数配置を行い、一人でも多くの生活保護者の「自立」を促すべきである。

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