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京都府向日市 生活保護ケースワーカー死体遺棄事件 その後

区、市役所の話

以前に記事にしたこの事件ですが下記のサイトにてその実情がおおかた判明しました。

 

死体遺棄の生活保護ケースワーカー、公判で見えてきた異常すぎる実情

記事:みわよしこ氏(フリーランス・ライター)

 

記事が本当であるならば私は福祉事務所の体制が杜撰であったと思います。

言われるがままに従ってしまったケースワーカーY氏も当然悪いのですが

そうなる前に福祉事務所内部で対応策等を協議し、またこのような困難ケース中の困難ケースは

査察指導員が受け持つなど福祉事務所全体で注視しなければいけないケースだからです。

 

事件の背景、手口、Y氏の心境について

 

事件の背景としては生活保護受給者のH氏が、担当ケースワーカーであるY氏を精神的に支配し主従関係にまであったということです。

そしてY氏も逆らえぬまま、言われるがままにアパートを借り、死体遺棄について協力をしてしまった。

その結果、今回ような奇怪な事件につながってしまいました。

 

記事の中では元ヤクザであったH氏がケースワーカーであるY氏を支配するために行ったであろう

手口、内容の一部について記載されており、その狡猾さと恐ろしさがわかります。

しかし、誤解してはならないのは元ヤクザだからといってすべてのケースがそうではないということです。

私は過去に元ヤクザのケースについて4ケースほど受け持ったことがありますがその中で対応に

苦労した覚えがあるのは1ケースだけで、残りの3ケースについては特にトラブルもなくどちらかといえば模範的なケースでした。

そのため今回の事件についてはいろいろな不運が折り重なって発生してしまったんだろうなと思います。

 

ですが、一番の不運は元ヤクザのケースを持ってしまったことではありません。

「ケースワーカーのフォローをしない、できない体制の福祉事務所」に配属されていた事が

Y氏にとって一番の不運かと私は感じます。

 

電話攻勢、恐喝、強請にたいしてY氏は強い恐怖を感じていたでしょう。

にもかかわらず、上司はそれに対してかばおうとせず、むしろ矢面に立たせようとしました。

そんな状況ではだれであっても精神的に疲弊しつぶれてしまいます。

ケースワーカーを4年勤めあげていても耐え切れずこのようなことになってしまったのですから

Y氏の孤独、ストレスについて図り知ることはできません。本当にかわいそうです。

 

 

まだ事件については司法の場で判決は出ていない状態ですが

Y氏の置かれていた状況、精神状態等も勘案し判決を下してほしいと思います。

 

 

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