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【第7話】健康で文化的な最低限度の生活 感想や気になった部分など

健康で文化的な最低限度の生活 感想

今回は読字障害(ディスレクシア)の方にスポットを当てたお話でした。

 

私のいた福祉事務所では読字障害の方の記録はなく、漫画にもなかった話だったため考えさせられるところがありました。

 

読字障害のケースについて

○求職活動をするように口頭指導。生活保護の打ち切り(廃止)の可能性もあり。

→求職活動をしないからといってすぐに廃止になるわけではありません。まずは口頭指導を受け、それでも改善が見られない場合は27条による文書指導。なお改善が見られない場合には福祉事務所にて弁解の場を設け相手の言い分等を聞き、そこでましても改善がない場合初めて廃止について検討ができます。

 

○指導指示書を印刷する栗原

→上記に記載した27条の文書指導指示書です。もちろん、何に対して指導を行ったかしっかりとケースファイルに保管し、担当が変わるような時でも「過去にこんな指導をしていたのか」とわかるようにします。

 

○「なんで気づかなかったですか」と栗原に怒る課長

→まあドラマ演出ですよね。それを言うならそもそも保護申請時の面談聞き取りの際に聞き出せなかった面談担当者、もしくはケース検討会議の際にそのことについて気づかなかった全員に非があります。実際にこういったことでケースワーカーに怒鳴り散らす課長はいないでしょう。

 

○障害者職業支援センターに同行する栗橋。ハローワークの対応に怒る栗橋。

→支援センターの職員との件については、ケースワーカーが話すことも重要ですが、直接障害のみられる本人と話して感じることもあるのであそこまで奮闘する必要性はなかったですね。ただハローワークの対応については正直担当で当たりはずれがあるため、あそこで腹を立てて怒れるケースワーカーはそれはそれで良いと思います。関係機関との関係性は良好にすべきですが、保護者の身になって考えて怒れるのは素晴らしい事です。

 

○課長「ハローワークから苦情がきた。」「反論は聞いてません!」

→ドラマですねぇ。苦情来たくらいでこんなこと言いませんし、ケースワーカーの言い分も聞かなければ何も解決しません。後々の話のためにあえて課長のイメージを悪くしているんですかね…。

 

○栗橋から大門へ担当変更

→私の福祉事務所では年度半ばでの担当変更は休職以外ではあまりありませんでした。東京都23区のように保護者が多い福祉事務所なら珍しいことではないのかもしれません。

 

○「姉が亡くなって生活が悪くなった。」

親族の逝去がきっかけで生活保護になるケースも多いです。福祉としては、困窮状態におちいる前に一度民生委員が訪問に行き、状況について確認、支援を行うなどして事前に対応できるのがベストですが、そこまでの人員配置がなかなかできないのが現状です。

 

 

 

障害がある方については一般就労に就くのが難しい場合が多いため、障害者枠での採用枠を探したり、就労支援A型事業所、B型事業所にて就労しステップアップを図るなどして自立への道を支援するケースが多いです。

今回の話では、障害を持った方の就労に理解のある工場に採用が決まったと最後に大門が報告していました。

実際に仕事が決まった際については決まった本人と同じくらいケースワーカーも嬉しいので、障碍者枠の採用等についてもっと広がればありがたいですね。

 

 

 

次回は漫画にもありましたアルコール中毒ケースのお話しです。

現役時代にも数ケース担当しましたが、なかなかこれがやめられないんですよね。

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