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【第3話】健康で文化的な最低限度の生活 感想や気になった部分など

健康で文化的な最低限度の生活 感想

今回の話はかなりドラマ色が強かったですね。

 

生活保護の内容部分については2話目で展開していましたからね。

 

では、今回の感想や、気になった点などを書いていきたいと思います。

 

生活保護の不正受給問題について 後編

〇えみる「悪気はないですし、まだ高校生ですし、63条でいけるかも…」

→優しいケースワーカーさんは受給者の気持ちに寄り添いすぎてしまいますね。「不正は不正だ」の言葉どおり、ここは生活保護法に則って粛々と処理をすべきです。

 

〇上司の京極がえみるへギターを渡す

→あー、ドラマだなー。と思ってましたが、よく考えると私も不要な炊飯器(もちろんまだ十分使えるものです)を差し上げたことがあったのでそれと似たようなものですね。福祉事務所によってはケースワーカーの家で出た「不要だけども十分使える家電」をストックし、真に必要な場合に差し上げる、もしくは貸し出すところもあるようです。

 

〇半田「まずはそれなりの関係をつくりましょう。」

→関係性は本当に重要ですね。特に保護開始したばかりの時期は受給者の生活状況も不透明な部分が多く、なかなか関係性を作りにくいです。

 

〇七条「たまにはみんなで飯でもいかない?」

→ケースワーカー同士特に仲良くなっておきましょう。ケースワーカーは個人プレイであり協力プレイです。普段からの職場の関係性でケースワークが上手くいくことも頻繁にあります。福祉事務所内で意見が分かれた場合など、よく意見交換をし、レベルアップを図りましょう。

 

〇日下部(息子)を探すため東奔西走するえみる

→ドラマなので仕方がない部分もありますが、1ケースに時間をさきすぎて他の109ケースは大丈夫なのかと上司なら心配になってしまいます笑。ボーリング場やバッティングセンターなど探す時は誤解されやすいので二人以上で探すか、名札を一時的にしまうなどして対処しましょう。

 

〇窓口で「俺に死ねってことか!」と声をあらげるお客さん

→2,3日に1回くらいは聞く言葉ですね。懐かしいです笑。基本的に理解していただくまでは根気強く説明をしていましたが、それでも理解してもらえず、最終的に「この人殺し!」と叫んで帰られる人もいました。そんな時はなんともいえない気分になりますね。

 

〇面談室にて日下部親子と話をする半田とえみる

→ここの福祉事務所は面談室はブラインドになっているようです。私のいたところでは個室に出口が二つ(有事の際に逃げれるように)でした。開口一番に自分の非を認め謝罪するのは場面にもよりますがいい対応かなと思いました。半田さんの説明も演技とは思えないくらい上手でした。

 

〇確認書を見る日下部母

→「もっとちゃんと確認書について説明をしてほしかった!」なんてまた揉めるかと思いましたが、案外すんなりと理解してもらえてほっとしました。こういう時のために、確認書記入をしてもらう際はケースワーカーは必ず1項目1項目読み上げて、ゆっくりとチェックしてもらいましょうね。

 

〇半田「就労している高校生を助けるための制度も生活保護にはある。」

→大学入学への入学費、免許取得のための費用と、それらが必要と認められれば、そのための貯蓄は大丈夫です。できればこれも保護開始時に説明するべきでしたね。

 

〇給与明細を確認し、どれだけの未申告があったかを計算し返還をしてもらう。

→直近の分については税務調査でもわからないため、一番の根拠となるのが給与明細です。「せいぜい月1万円か」と言ってましたが、正直月に1万円ずつ返還するだけでも立派だなと思いました。場合によっては5,000円ずつとかもありえますからね…。

 

〇痛い目にあっても、また同じことをする受給者もいる。

→残念ですが、実際に注意しても同じ不正を繰り返す人は確かにいます。特に車の不正使用などは多かったです。一度、注意し、もうしませんと反省の弁があっても、忘れたころに乗っているということは本当によくありました。

 

〇慰労会でのオープンスペース使用

→個人的にはあまり推奨しません。気を付けるようにはしていますが、お酒が入るとつい仕事の話でも深い話をしてしまうものです。いつ、誰が聞いているとも限らないので基本的には打ち上げや慰労会については原則個室で徹底していましたね。ちなみにこういった飲み会は職員給与の積み立てで行います。もちろん役所からは出ません。

 

 

次回の話について

次回はシングルマザーの受給者にスポットを当てた話のようです。

 

少し記事にもしたいと思いますが、シングルマザー受給者は保護廃止のハードルが非常に高いです。

 

私も累計で10数ケース担当しましたが、結局その中で保護廃止に繋がったのはほんの数件です。

 

 

次回は安達祐実さんがシングルマザー役をされるようですね。

俳優にうとい私ですが、ぱっと見で名前がすぐ出てくる数少ない役者さんです。

来週も楽しみですね。

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