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【第1話】健康で文化的な最低限度の生活 感想や気になった部分など

健康で文化的な最低限度の生活 感想

7月17日の21時から始まりましたTVドラマ

「健康で文化的な最低限度の生活」

 

柏木ハルコさんの著書「健康で文化的な最低限度の生活」がそのベースとなっています。

 

第1話は主に二部構成

1部:ケースワーカーになりたての主人公:えみるの生活保護業務導入部分

2部:2か月が経過し、職が決まらず生活状況も良くない保護者への対応

となっていました。

 

実際にその中身について感想、解説、気になった点などを上げていきたいと思います。

 

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1部:主人公:えみるの生活保護業務導入部分

○辞令交付式からのスタート

→私は区職員ではなかったので、これほどの規模ではありませんでした。昔すぎて覚えていませんが3月30日頃に自分の部署について連絡があった気がします。

 

○車の中での会話「私、福祉職採用なの」

→福祉職とは主に介護、幼児、生活保護等の福祉の分野で専門的に活躍する採用部門です。社会福祉士の資格者が基本です。福祉職採用だからといって必ずケースワーカーになるわけではありません。逆に社会福祉士がないケースワーカーの方が多いです。

 

○えみるさんには110世帯を担当してもらいます

→大体の担当ケース平均は90程度と言われていますのでやや多いくらいです。

 

○窓口で色々な病名を言うお姉さん

→配属当初は聞きなれない病名、ややこしい病名が次々と流れてきます。特に新人の頃は聞いてもピンとこない病名や、「あんた担当やのに、俺の病名も知らんのか」と言われることもあります。

 

○かかってくる電話

→忙しい時は電話機すべてが埋まってしまうくらい電話がかかってきます。

 

○平川さんからの「死にたい」という電話

→ほぼ毎日こういう電話をかけてくる保護者の方はいます。これを毎日上手にどう受け流すかはケースワーカーの資質の一つでもあります。えみるはケースファイルで親戚に電話してましたね。

 

○丸山さんの家に行く際に名札を外して訪問

→生活保護を受けていると周りに知られないようにとの配慮です。また、自転車で訪問する場合もおそらくは区役所のマークなどは入っていないのではないでしょうか。私は基本自動車、たまに自転車でしたがどちらも役所とはわからないようになっていました。

 

○遅くまで電話対応するえみる

→ありえません。

まあドラマですので気にするところではないですが、あれほどの長電話なら査察指導員(上司)が気にかけるべきところです。そもそも新人女性職員一人だけ残す時点で生保部署関係なくちょっと変ですが。むしろ、この長電話を変におもって査察指導員が代わりに対応していれば、自殺もなかったのではと変に勘ぐってしまいます。

ちなみに夜遅くまでの仕事は毎日ではないですが多いです。担当しているケースによっては毎回遅くまで残るケースワーカーもいました。残業代はこのご時世必ず出ているとも限りません。

 

○布団で考え事をするえみる…「こんな調子で110世帯見るわけ」

→家に帰ってケースワークを考えるのはやめましょう…。ドラマのことなのに思わず心配になりました。あまりに仕事の事を考えすぎて病んでしまうケースワーカーを何人も見てきました。ケースワークで悩んだ際は査察指導員や周りのケースワーカーに相談すればいいんです。

 

○平川さんの自殺 それに対する先輩ケースワーカーの「これで減ったわけだし。よかったじゃん。」という発言

→このセリフは捉え方次第です。えみるを励まそうと思って言った発言なのか、言葉通りの発言なのか…。

正直私もケースワーカーをしていて、トラブルの多い保護者が急死した時は同じ発言をすることもありました。そう言わないとやってられない部分もあります。あまり感傷的になってもいけませんが、人の死に鈍感になってもいけませんね。

 

○亡くなった保護者の家に行き、通帳とカードを探す

今回の放送の疑問点です。

亡くなった後に家に入るのは基本的にしません。あったとしても必ず親族立ち合いの元です。トラブルの種になりがちですからね。訪問して返事がないので警察を呼んで一緒に突入したことはありましたが…。

 

○えみる 「それ言っちゃったら何か大切な物を失う気がする」

→ドラマだなあ。と思いました。ですが、大切な感覚です。100%この気持ちでいると潰れてしまいますが、こういう気持ちは持ち続けましょう。

 

 

 

導入部分だけあって、ケースワーカーの基本的な業務についてわかりやすく作られていたと思います。

ドラマなのでちょっとした着色もありますが、「ケースワーカーってこんな仕事なんだな」とイメージはできそうです。

 

 

長くなってしまったので2部については次の記事にて。

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