Twitterのほうでダイレクトメッセージをいただきました。
内容については簡単に言うと
「生活保護を受けていてゲームやコスプレなどの趣味にお金を使っていいの？」
という質問でした。
さて、実際生活保護を受けていて趣味にお金を費やしても良いものなのでしょうか？
生活保護＝「健康で文化的な最低限度の生活」
結論から言うと
「趣味に生活保護費を使用してもよい」
です。
一言で書いてしまうと多少語弊がありますが…。
ぶっちゃけて言ってしまうと
趣味に生活保護費を使っていようが、自身でやりくりをして生活保護費内で
きちんと生活ができているならば特に指導、指示などすることはありません。
あまりに趣味にのめりこみすぎるあまりに、生活保護費を使い切ってしまうなど
生活保護を受給している上であってはならないような事態を招いている場合には
当然指導、指示の対象になります。
そして、その指導、指示にも一向に従わない場合は保護の停廃止にもつながります。
といってもこれまでの私のケースの中で趣味にお金を投じるあまり保護費を使い切ってしまった
というケースについてはごく稀です。そのほとんどはパチンコでしたが…。
逆にゲームソフトやコスプレなどのホビー系で浪費するケースはなかったですが
近年になりソーシャルゲームの課金をしすぎて相談にくるケースが出てきました。
趣味の重要性について
Twitterなどを見ていると悲しいかな
「生活保護を受けているくせに趣味にお金を使っているのは許されない。」
といった意見が見られます。
実際、私もケースワーカーになる前はそれに近い感情を持っていたのは事実です。
そう思う気持ちもわかります。
しかし、実際に生活保護課に配属され現場を体験していく中で
何か楽しみを持つことの大切さを強く感じました。
生活保護を受けたくて受けている人なんて本当はごくごく少数です。
みなさん何かしらの事情があって生活保護を受けています。
そして多くのケースで精神的、肉体的に疲弊している方がほとんどです。
そういったケースの中でこそ
好きなペットがいるから、好きなゲームがあるから、好きなキャラクターがいるから
好きなアイドルがいるから、好きな釣りがあるから、好きなスポーツがあるから
といった活力的要素が必要なのです。
生活保護を受けているからといって好きなことを我慢する必要はありません。
逆にそれを目的としてしっかりと生活保護費をやりくりするなどすれば
金銭管理能力等も向上されていきます。
のめりこめりすぎるあまりの生活が立ちいかなるなるほどの浪費は指導対象になってしまいますので
しっかりと計画的に趣味を楽しみましょう。
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