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生活保護の不正受給エピソード トラックを追え編

不正受給

前回不正受給の記事を書きましたが、私の経験した不正受給の話もここで一つ。

 

 

高齢のため仕事ができない(仕事がない)Aさんの話です。

 

私の担当だったもので、Aさん宅に定期訪問に行きました。

車で向かい、Aさん宅が見えてきたのですが家の前に見慣れないトラックがとまっています。

そして、なんとAさんが運転席に乗り込んでそのまま走っていくではありませんか。

 

私はとりあえず上司に

「Aさんがトラックに乗り込んで走り出しました。就労している可能性等がありますので

後を追います。進展あれば連絡しますので。」

と連絡をして、後を追いました。

 

こういう時って不謹慎にもなにかワクワクしてしまうものなんですよね。

何もおこらないでくれ! という気持ちと  何が飛び出してくるんだ!? という気持ちが

半分半分くらいでドキドキしていたのを覚えています。

(まあトラック運転している時点でもう不正なんですが)

 

最悪、高速道路に乗られてかなりの遠方までいく覚悟はできていたのですが

30分ぐらい下道を走ったところでトラックはとある施設に入っていきました。

 

その施設とは

 

「○○米穀センター」

 

でした。

 

 

 

同乗してたケースワーカーに再度上司に連絡してもらい、車から降りて

トラックが見える位置に移動して成り行きを見守ることにしました。

 

ほどなくしてAさんがトラックの後部を開けると、中から出てきたのは

(参考画像)

上記画像のようなパレットに積まれた大量の米袋でした。

 

 

フォークリフトを使っておろし始めたため、売買の現場であることを確信し

同乗してたケースワーカーと二人して「やばいやばい。やばいよこれは。やばい。」と出川みたいになりつつ

とりあえずデジカメで証拠の撮影を行い、あらかた終えたところでバレないように帰庁しました。

 

 

後日、Aさんは

「友達に頼まれて行っただけで自分は一円たりとももらっていない。」

「実はあれはくず米でお金にならない米だ。」

「海外の食糧難の国に無料で送るボランティアのやつだ。」

と言い訳に言い訳を重ねていましたが、最終的に不正就労を認め

過去に携わっていた分について返還をすることになりました。

 

 

あの日訪問に行ってなければ当分はバレないままだったかと思うと本当に見つけることができて良かったです。

こんなドラマみたいな経験ができるのもケースワーカーならではですね。

 

まだまだトンデモ不正就労、資産隠しケースあるので今後も引き続き紹介していきます。

 

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