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生活保護者が突然入院した場合は入院時の準備物(服など)はどうなるのか

医療扶助

突然の不調により119番に通報し、そのまま救急車で搬送、そして入院へ・・・。

 

生活保護者の多くは高齢者のため、こういった事態は少なくはありません。

 

二人以上で生活をしている場合は、一緒に同行するか、もしくは後日に入院時の荷物を持ってきてもらうことができます。

しかし、単身で生活をされている場合、突然の入院についてはそういった準備物を取りこぼしなくすぐに用意できるものではありません

 

では、単身で突然入院となってしまった場合はどうなるのでしょうか。

 

単身で突然入院となった場合の準備物などについて

基本的には 親族にお願いをして準備物を整えてもらう のが原則です。

 

稀に病院から

「○○さんという生活保護の方が入院しましたが荷物がなにもありません。早急に持ってきてください。」

と連絡がはいったりします。

しかし、ケースワーカーという立場であっても勝手に保護者の家に立ち入ることはできません

そのため、基本的には保護者の親族、もしくは常日頃から関係性のある方にお願いをすることになります

 

親族も関係性のある方も全くいない場合

生活保護を受けられている方は様々な事情をお持ちです。

 

「親族はいるけれども、誰からも縁を切られてしまい、誰にもお願いできない。」

「ご近所との付き合いもなく、どうしようもない。」

このような場合ですと入院準備について、だれも世話をすることができません。

 

1泊程度の入院で済めばまだなんとかなるかもしれませんが、長期間の入院が必要な場合については入院準備は必須です。

また、病院側としても入院に際して何も揃っていないとなると、万全な受け入れが難しくなります。

 

そのため、こういった場合についてはやむなくケースワーカーが動かざるを得ないのが現状です。

 

方法としては

①入院中の保護者からお金を預かり、代わりに購入した被服等を保護者に渡す。

②入院中保護者の同意を得て、保護者宅に上がり、準備物を整え、保護者に渡す。

といった対応になります。

私の福祉事務所では公平性を期すために最終手段として、かつ金銭を扱ったり、家に入るケースなので必ず2人以上での対応を徹底しておりました。

 

 

 

正直、この事案が頻繁にあるとそちらに手を取られてしまいます。

 

そのため私は入院が予見される担当ケースについては事前に

「急に入院になった際にトラブルが起こらないように、玄関横に入院セットを常備しておいてください。」

と常日頃からお願いをしておりました。

 

また、お願いの際に

「これこれこういう理由で基本的にケースワーカーは入院時の荷物についてお世話できない」

と説明を付け加えることで

「それなら入院セット作っておかないとダメだね。」

と思わせることができます。

 

 

入院時についてトラブルが多発すると病院との関係性も悪化してしまいます。

そういったことを未然に防ぐためにも入院については保護者とよく話しをして、円滑に進められるようにしましょう。

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