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家族の中で特定の人物だけ生活保護を受けることができるのか

世帯認定

4人家族の中で息子だけ働きもせず、家に引きこもっている。

そんな家族の母からある日、「息子だけ生活保護にしてほしい」と相談があった。

 

結論から言うとその要望が通るのは非常に難しい。おそらくは却下される。

 

というのも、生活保護の世帯認定原則として

同一の住居に居住し、生計を一にしている者は、原則として、同一世帯員として認定すること。

なお、居住を一にしていない場合であっても、同一世帯として認定することが適当であるとき

は、同様とすること。」

と生活保護手帳の中で記載があるため。

※居住を一にしていない場合は出稼ぎしている場合や子が義務教育のため、他の土地に寄宿して

いる場合等があげられる。

一緒に住んでいる以上は「世帯」として扱われる。

そのため、たとえ家族の中に働かない者がいたとしても、一緒に居住している以上は協力して生活

をしなければならず、その者だけを生活保護として認定することはできない。

 

正確には生活保護の申請については可能であるが、保護が必要かどうかの判定において、世帯全員

の収入が要否判定されるため、家族が収入を得ている場合、家族に資産がある場合は「あなたの

世帯は生活保護について必要がないほど収入、資産があります。」と却下される可能性が非常に高い。

 

早い話が家族全員困っていないと生活保護についてはなかなか認められません。

まあ、あまりよろしくない話ですが、家族が対象の人物だけを一人暮らしさせて

その人物が生活保護を申請すれば「1人での申請」として保護が通ったりしますけども…。

 

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